機能を改善して成長を整える装置
装置について
機能と形態は表裏一体であり、機能を変えることによって形態が変わり、形態を変えることによって機能も変わります。特に混合歯列期までの成長前期では、機能を変えることが理想的な形態を獲得する上でとても重要です。
プレオルソ
概要
プレオルソは取り外しが可能な上下一体型のマウスピース型矯正装置です。Farrell先生のマイオブレース(https://myobrace.com/en-au)や、柳澤先生(https://www.yanagisawa-ortho-dc.com/doctor/)が考案したムーシールドなどの特徴を取り入れ、大きさの調整もできる柔らかい素材(ポリウレタン製)で大塚先生(https://www.ooc.or.jp/)が開発されました。柔らかいので痛みがなく、就寝時を中心に使用します。プレオルソは混合歯列前期から、永久歯列初期にかけて、顎の位置・舌の位置を整え、口の周りの筋肉を鍛えるための可撤式装置です。この様な口腔周囲の筋肉活動を整えることで、歯並びや顎の発育・姿勢・呼吸・嚥下などに良い影響を与えることが目的です。
利点と欠点
取り外し式で痛みもないため、5−6歳くらいから使用可能です。きちんと使えばしっかりとした効果が期待できます。しかし、鼻呼吸がほとんどできない様な患者さんは使うのが難しいでしょう。また、骨格的に大きな改善には期待できません。
イースマイルでは
受け口の初期治療(前歯の交換前)に使うことが最も多いですが、開咬や過蓋咬合、初期治療後の保定などにも使います。