受け口
受け口について
上の前歯が下の前歯よりも前にあるのが正しい位置関係。前歯のかみ合わせが反対になっている状態のことをいいます。
受け口は歯性と骨格性の2種類があります。
歯性の受け口は上顎の前歯が内側に傾斜していたり、下顎の前歯が外側に傾斜していることで生じます。
骨格性の受け口は上顎骨の成長が少なかったり、下顎骨の成長が大きかったりして、骨格のズレが大きいことで生じます。
治療例 #01
上顎前歯部のガタガタ、反対の咬み合わせ、下顎前歯の欠損した歯列を非抜歯で治療した症例
- 矯正治療前
- 矯正治療後
- 治療開始時年齢
- 15歳6ヶ月
- 主訴
- 下あごが前に出ている
- 診断
- 下顎左側側切歯欠損を伴う反対咬合症例
- 治療内容
- 上顎の叢生を解消するため、GMDで臼歯を遠心移動した。その後、パラタルバーとミニスクリューで上顎臼歯の位置を固定しながら、下顎リップバンパーを用いて下顎臼歯の遠心移動を行なった。上顎は十分なスペースができてからマルチブラケットで配列した。
- 治療装置
- GMD,ミニスクリュー,リップバンパー,マルチブラケット
- 治療期間
- 4年2ヶ月
- リスク
- 矯正治療による歯の移動に伴う痛み、歯根吸収
- 費用
- 928,800円(税込)
- 院長コメント
- この方は、骨格性の受け口ではなく、上顎の横断的・前後的・垂直的な狭窄のある方でした。上顎を拡大しながらスペースを得るために臼歯の遠心移動(奥に寄せる)を行いました。なおかつ、垂直的にも臼歯を挺出させて、下顎をやや開大させました。ティーンエイジャーの時のマルチブラケットによる治療をよく頑張ってくれました。そのおかげで、審美的にも機能的にも大きく改善できたと思います。
その他の主訴と治療例
関連ページ