前歯が噛み合わない - 開咬
開咬について
上下の前歯や奥歯の間に隙間ができる症状のことです。原因として、幼少期の指しゃぶりや、舌癖、骨格的な遺伝などがあげられます。
長い期間指しゃぶりをしたり、舌を常習的に突出させることで、指や舌の形に合わせて前歯が開きます。
また、下顎骨が前下方に成長すると前歯同士が咬まなくなります。これは遺伝が要因となっている場合があります。
治療例 #01
舌癖と下顎骨の後退を伴う前歯部開咬症例
- 矯正治療前
- 矯正治療後
- 治療開始時年齢
- 35歳4ヶ月
- 主訴
- 前歯で噛めない
- 診断
- Angle II 級1類重度の叢生と開咬
- 治療内容
- インビザラインで臼歯の圧下と遠心移動
- 治療装置
- Invisalign
- 治療期間
- 2年8ヵ月
- リスク
- 歯根吸収、歯肉退縮など
- 費用
- 1,290,000円(税込)
- 院長コメント
- 臼歯を圧下しながら遠心移動し、叢生をとりながら垂直的にも改善した症例です。こうした開咬の症例はマルチブラケット装置よりもインビザラインの方が有利で、しっかり使っていただければスクリューなどを使わなくても開咬の治療ができます。前歯でものが噛めるようになったと喜んでいただけました。
治療例 #02
下顎骨の前下方への大きな成長を伴った前歯部開咬症例
- 矯正治療前
- 矯正治療後
- 治療開始時年齢
- 31歳2ヶ月
- 主訴
- 受け口になっているのを治したい、歯並びをきれいにしたい
- 診断
- 成人で狭窄を伴う骨格性アングルIII級オープンバイト
- 治療内容
- MSEとFace Maskを用いて上顎骨の顎整形を行ったのち、インビザラインで配列した。オーソパルスによる近赤外線を併用した治療を行なった。
- 治療装置
- MSE, FM, Invisalign, OrthoPulse, IPR
- 治療期間
- 1年7ヶ月
- リスク
- 矯正治療による歯の移動に伴う痛み、歯根吸収
- 費用
- 1,280,000円(税込)
- 院長コメント
- 骨格的な受け口と、叢生、開咬を伴う大人の患者さんです。上顎の骨格的な狭窄があります。最初の資料だけを他のドクターに見せると、小臼歯抜歯と外科手術という判断をされる先生が多い症例でした。
MSEで拡大しつつ、フェイスマスクを使って上顎骨を前方に位置付けます。その後、インビザラインで排列を行いました。結果、非抜歯・非外科で治療を終了しました。成人の方ですが、骨格的な変化も得られています。
その他の主訴と治療例
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