ガミースマイル
ガミースマイルについて
笑った時に上顎の歯茎が見える状態をガミースマイルと言います。ガミースマイルは、上顎前歯の垂直的位置が問題なもの、前後的な位置が問題のもの、歯茎の厚みが問題のもの、上唇の長さや筋活動が問題のものなどに分かれます。
年齢によっても歯茎が見える量は変わってきます。ティーンエイジャーでは歯茎が見えることが多く、大人になり、加齢するに従って歯茎の見える量は少なく、あるいは見えなくなってきます。
このように要素を考慮して、診断と治療を行うことが大切です。
治療例 #01
長期にわたる慢性歯周病による上顎前突と叢生を非抜歯で治療した症例
- 矯正治療前
- 矯正治療後
- 治療開始時年齢
- 32歳6ヶ月
- 主訴
- 上の前歯の隙間が気になる
- 診断
- 小歯周病による歯槽骨吸収を伴うAnglell級l類上顎前突
- 治療内容
- 上顎にバイトプレート付き拡大装置を入れ、同時にLBで下顎臼歯のアップライトを行い、その後ティップエッジブラケットによって下顎をレベリングしました。上顎は臼歯部と前歯部を分けてレベリングし、アンカープレート埋入後前歯部の圧下と後退を行う。圧下時に上顎の骨隆起が肥大してきたため、矯正治療終了前に歯槽骨整形を歯周病医にて施術し終了する。
- 治療装置
- ExpPlate,LB,マルチブラケット,アンカープレート
- 治療期間
- 4年1ヶ月
- リスク
- 歯周病のコントロール、歯根吸収、歯槽骨吸収など
- 費用
- 790,000円
- 院長コメント
- 慢性の歯周病で、臼歯が傾き、噛み合わせが深くなり、上顎は前突とスペースアーチ、下顎は重度の叢生となった患者さんです。歯槽性の前突もあり、著名なガミースマイルとなっています。毎月のように一般歯科に通い、クリーニングをしてもらっていたそうですが、矯正治療は勧めてもらえず、下の前歯が上の歯茎を噛むようになって初めて矯正治療をしてみる?と言われたそうです。上下顎を拡大し、アンカープレートを用いて上顎前歯を圧下しました。小臼歯非抜歯でガミースマイルも口ゴボも改善されました。術後10年以上安定しています。