飛沫感染 防止に必要?口腔外バキューム
松尾 すず 歯科衛生士
2020.06.03
最近は大阪府や兵庫県でも落ち着いてきましたが、現在私もみなさんも気になっていると思うコロナウイルスに関連した内容で 飛沫感染 防止には口腔外バキュームが必要なのかについてお話をしたいと思います。
コロナウイルス感染症とは、ウイルス性の風邪の一種で飛沫感染と接触感染により人に移るといわれています。
そこで心配になるのが、歯科医院での処置。当院は矯正治療専門の為、一般の歯科医院よりは水が出る処置は少ないです。それでも、飛沫感染と聞き私は心配になりました。そこで当院が感染源にならないようにする為、飛沫感染 対策をいろいろ考えました。
- 3〜5月まではクリーニングの予約を延期してもらい6月以降に変更
- 窓を開けて空気の入れ替え
- 術者の感染予防で、ゴーグルの着用…
その他患者さんにお願いしていることについてはこちらを参照してください。
それに加え先生が考えてくれたのが口腔外バキューム導入案です。
口腔外バキュームとは、口の外で使用する大きな吸引装置です。歯を削る処置が多い一般の歯科医院では導入している所が多いかと思います。歯を削った時や、クリーニング時に出る飛沫をたくさん吸い取ると思われるので、現在需要が高まり4か月待ちだそうです。
先生が口腔外バキュームを導入している一般歯科の先生に相談した所、動画で各種バキュームで飛沫の広がりを説明していただきました。詳しくはこちらをご覧ください。
動画を見ていただくと分かると思いますが、口腔外バキュームを使用するとお口の外で吸引することになるので飛沫が広がります。
では、いつも口の中で使用している口腔内バキュームだとお口の中で吸引するので実は飛沫の広がりは口腔外バキュームより少なかったです。
そしてもう一つ、排唾菅をプラスすることでもっと飛沫は広がらずにお口の中で吸引できることが分かりました。
今回この動画のおかげで、口腔外バキュームがなく飛沫感染が起こるのではないかと不安に思わなくて済みました。提供してくださったT先生ありがとうございます。
コロナウイルス目に見えないものなので、不安になったりしますが自分たちが出来る対策を行い患者さんも私たちも安全に治療を行えるようにしたいです。