スタッフの声

公私混同時代の到来

有本 博英 矯正歯科医

2016.06.13

こんにちは、有本博英です。

 

舛添知事が公私混同でかなり叩かれているようで、、、

まぁ、家族旅行に公費で行ってたなんて言ったら税金をなんてことに使うんだと怒られてしまいます。

 

でもですよ。知事とかいう仕事って、公も私もなくはないですか?

四六時中政務のことを考えていて欲しいし、そうすべきですよね?

 

経営者とかも四六時中経営のことを考えてるはずで、極端な話、家族で食事している時も、自営業なら経営会議です。

医者や歯医者だって、診療時間以外であっても普通は経営や治療のことからフリーになることはないと思います。

 

政治家とか経営者とか、立場の高い人ほど、公も私もなくなってくる。そしてむしろ、公の時間に何をしたかよりも私の時間に何をしていたかが注目されるようになります。

 

先日来日したムヒカ大統領は、私生活の清貧さが注目されているんです。

ベッキーやファンモン加藤や円楽の不倫も、真央さんの病気もはっきり言って私生活ですよね。ここを取り上げるのって、取り上げる側が公私混同してる。

 

つまり、社会的立場が上になればなるほど、世間は公私混同してみてくるわけですよ。

公私混同するな!と、公私混同視点で言われるようになるわけですよ。

 

特にSNSやブログなどで『私』が『公(おおやけ)』の場に出やすくなってこの傾向は加速していると思います。

 

まとめると、

公私混同するなと言われるような立場の人ほど

公私混同しないと仕事はできないし、

世間からは公私混同して見られている

 

逆に

公私混同したくないと言うような立場の人には

公私分離された仕事しか回ってこないし、

誰からも『私』になど興味を持ってもらえない。

 

だから、

 

正しく、上手に、公私混同せねばならない時代なのではないかと、そういうふうに思います。

 

SNSとかも、やらない、あるいは『私』を全く見せない人がいますが、それは自分の『公』のポジションにおける『私』を有効に使いきれていない人と思われてしまいます。それなりの立場にいるはずの人のSNSのアイコンが犬とかだったらやっぱりがっかりしますしね。

 

逆にSNSの投稿などで鍵をかけて、仲間内だけだから大丈夫、という人がいますが、そんな『仲間』がいつまで続くかもわからないし、『公』にできないことは、仲間内でも出したらダメですね。究極の『仲間』であったはずの恋人同士でシェアした写真が、『他人』になった途端ばら撒かれるなんていう事件もありますし、『仲間』にウケようと思って投稿したバイト先の冷蔵庫に入った写真でそのコンビニが潰れるなどという時代です。

 

そういう意味では、初めて『公』の立場から世間に評価されるのはやはり学生から就職して『社会』人になった時でしょうか。就活の時、新人の時、上司はその人の『私』がどのように『公(おおやけ)』にされているのか、評価するでしょう。(もちろん上司も逆に見られているわけですが。)

 

だから、『私』を全く見せないのもダメで、適切な『私』の見せ方が問われる。

あなたが『私』と思っているのは実は『公』であり、公と私は分別不可能な時代。

 

公私混同時代の到来です。

 

そろそろ中学生くらいから適切な『私』の見せ方を学校レベルでも教えるべき時代なんじゃないかなぁ。いたずらにスマホ所持禁止とかSNSにアップしにくいようにデジタルカメラ禁止とか、顔写真はぼかしましょうというんじゃなくてですね。社会の変化のスピードは、そんな、”とりあえず禁止”なんていう昭和の基準では測れないほど速いですから。

 

ではでは。

 

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