【シニアの矯正治療】今からでも間に合う!「お口のリフォーム」で人生100年時代を快適に
有本博英 矯正歯科医
2025.02.23
「歯並びが気になるけど、もう歳だし、今さら矯正なんてできるの?」
そんな不安を抱えているシニア世代の方は、実は少なくありません。
でも実は、40代以上、50代・60代、さらには70代以上でも矯正治療を始められる方が年々増えているのです。
人生100年時代とも言われる今、シニアの矯正治療で『お口のリフォーム』を行うことで、将来にわたって自分の歯を活かし、美味しい食事や会話を思う存分楽しむことが可能になります。
本記事では、シニアの矯正治療が注目される理由やメリット、そしてイースマイル国際矯正歯科での治療の流れをご紹介します。
目次
- なぜシニアでも矯正治療が増えているの?
- シニアの矯正は“お口のリフォーム”
- シニア矯正がもたらすメリット
- 他科専門医との連携がカギ
- イースマイル国際矯正歯科の治療の流れ
- まとめ:「お口のリフォーム」で豊かなセカンドライフを
1. なぜシニアでも矯正治療が増えているの?
1)高齢化社会で「歯の健康」の重要性が増大
日本は超高齢社会に入り、80代・90代でも元気に暮らしている人が珍しくありません。しかし中には、歯周病や噛み合わせのトラブルで食事を十分に楽しめない方もいます。「まだまだこれからの人生を、元気に過ごしたい」と考えるシニアの方が増えており、その対策の一つとして矯正治療が注目されています。
2)歯並び・歯茎の衰えを実感する
大体40代を過ぎる頃に、「若いころはそれほど気にならなかった歯並びが、年齢とともに崩れてきた」という声は少なくありません。
- 歯茎の下がり
- だんだん歯が重なってきて、歯磨きが難しくなってきた
- 奥歯や前歯のすき間が広がってきた。
- 前歯が少しずつ出てきた
こうした変化をきっかけに「今こそ本格的にケアしておきたい」という相談が増えています。
3)噛み合わせを整えることでQOL(生活の質)がアップ
噛み合わせが正しくなると、食事をしっかり咀嚼できるようになります。特にシニア層では、全身の健康維持に「食べる力」が直結。自分の歯で噛める楽しさは、心身の活力を支える大切な要素です。
2. シニアの矯正は“お口のリフォーム”
一般歯科治療が、『お口の修理』だとすれば、矯正歯科治療は『お口のフルリフォーム』です。すなわち土台の修理も行いながら、全体の機能と審美性と持続可能性のバランスを最大化するようなデザインをしていく治療。”ビフォーアフター”というような番組がありますが、そのくらい大きく変化させることができます。
- 歯並びや歯周組織の問題点を総合的に把握
- 他科専門医とも連携して、根本から健康に導く
- 最初から、矯正後の補綴処置(かぶせ物や入れ歯含む)まで含めて計画
これらをしっかり行うことで、見た目だけでなく、噛みやすさや清掃性などが総合的に向上し、セカンドライフを思い切り楽しめる口腔環境が整うのです。
3. シニア矯正がもたらすメリット
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見た目の改善+機能性の向上
歯並びを整えることで、口元の印象が若々しくなると同時に、噛み合わせの安定から顎関節や歯周組織への負担が減少します。 -
歯周病のリスク軽減
歯列が乱れていると磨き残しが生じ、歯周病が進行しがちです。矯正でスペースを整えれば、セルフケアがしやすくなり、歯周病・虫歯リスクを抑えられます。 -
人生100年時代を支える食生活
美味しいものを自分の歯でしっかり噛めるかどうかは、年齢を重ねるほど大きな差になります。心身の健康維持に直結するため、矯正による“咬合の再構築”は、将来への投資とも言えます。
4. 他科専門医との連携がカギ
シニア矯正では、若い方の矯正よりも口腔内の状況が複雑になっています。
- 長年の歯周病
- ブリッジやインプラント、根管治療済みの歯
- 全身疾患(糖尿病・骨粗しょう症など)の影響
これらを総合的に判断し、安全かつ確実に矯正を進めるためには、歯周病専門医、補綴専門医、口腔外科専門医など複数の専門家の連携が欠かせません。イースマイル国際矯正歯科では、必要に応じて他科専門医の受診や共同診断会議を行いながら、一人ひとりに最適な治療計画を立案しています。
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歯周病医との連携治療が行われた症例。矯正治療はマウスピース(インビザライン)で行われました。
5. イースマイル国際矯正歯科の治療の流れ
1. カウンセリング・検査
まずは患者様の悩みや生活習慣、過去の歯科治療歴をしっかり伺います。口腔内の写真撮影やレントゲン、CTスキャンなどの精密検査を実施し、歯並び・顎骨・歯周組織の状態を総合的に分析します。
2. 他科専門医の受診・連携治療診断会議(必要に応じて)
歯周病専門医や口腔外科医、補綴専門医との連携が必要な場合は、専門医を紹介させていただき、専門医を受診していただきます。その結果を踏まえ、連携治療診断会議を行い、最適な治療方針を協議します。
3. 診断・治療計画の立案
検査結果と専門医の見解をもとに、「矯正治療のゴール」「使用する装置」「期間や費用」「必要となる他科処置・補綴の順番」などを丁寧にご説明します。患者様のご希望やライフスタイルも考慮し、無理のないプランを提示します。
4. 前処置(一般歯科治療)
虫歯や抜歯が必要な歯がある場合、根管治療などの一般歯科治療を先行して行います。基盤を整えたうえで、矯正治療に進む方が長期的に良好な結果を得やすいからです。
5. 矯正治療
いよいよ矯正治療に着手します。ワイヤーブラケットやマウスピース矯正など、患者様の症例に応じた方法を選択。定期的に来院し、歯の動きや歯周組織の状態をチェックしていきます。とはいえ頻繁に来院していただかなくても、イースマイルでは遠隔管理システムデンタルモニタリングを使っていただけますので、2週間ごとのチェックで安心して治療を勧められます。
6. 最終補綴治療
矯正が終了後、歯の欠損部分や被せ物が必要な部分に最終的な補綴治療を行います。これにより「お口のリフォーム」が完結し、快適な咬合と歯列を取り戻すことができます。
7. 保定・メンテナンス
最後に、後戻りを防ぐためのリテーナーを装着し、定期的なメンテナンスを受けていただきます。歯並びや被せ物の状態を確認しながら、長期的な安定を図ります。
6. まとめ:「お口のリフォーム」で豊かなセカンドライフを
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シニア矯正は、ただの歯並び改善ではない
「お口のリフォーム」として歯周組織や補綴処置まで含めて計画することで、機能性も見た目も充実した口腔環境が手に入ります。 -
他科専門医との連携が安心のカギ
歯周病やインプラント、補綴など、さまざまな治療を専門家同士が連携して行うため、複雑なケースでも心強いサポートが得られます。 -
セカンドライフのQOL(生活の質)が大きく変わる
自分の歯でおいしいものを楽しみ、思いきり笑えることは、生きがいや健康長寿に直結します。
「もっと早く始めれば良かった!」とおっしゃるシニアの患者様は多いです。今がベストタイミングかもしれません。ぜひイースマイル国際矯正歯科のカウンセリングを活用し、“お口のリフォーム”を通じて豊かなセカンドライフを実現してみませんか?
▼ 参考リンク
動画もぜひチェックしてみてください!
- インビザラインはどこでする?安心できるドクターの選び方
- 近くの歯医者がベストとは限らない。あなたに合った歯医者選び
- 矯正治療の遠隔管理;デンタルモニタリング
- 大人の矯正治療:やる価値はある?注意点は?
大人になって歯並びが気になったあなた、今こそ“矯正治療”を始めるベストタイミングかもしれません。ぜひ一度検討してみてくださいね。
有本博英
矯正歯科医
医療法人イースマイル国際矯正歯科理事長
口腔健康の機能性・審美性・持続可能性のバランスを最大化する『オーラルパワーを高める矯正治療』をライフワークとする。国内をはじめ、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、韓国、インド、中国、台湾、香港、シンガポールなど各国諸学会で招待講演。父は近畿初の矯正専門委員を開業した有本隆行。
日本非抜歯矯正研究会創設メンバー
世界矯正歯科医連盟会員
アメリカ矯正歯科医会会員
米国アングルソサエティ正会員
アラインテクノロジー社クリニカルスピーカー
インビザラインジャパンファカルティ
バイオラックスリサーチ社オーソパルスアドバイザー
デンタルモニタリング社アンバサダー
「非抜歯矯正治療」医師薬出版 共著者
EZアタッチメント、パワーボタン 発明者
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