マウスピース矯正

インビザラインのこんな時どうする?〜 アタッチメント 編〜

今西 麻里江 歯科衛生士

2018.11.30

             
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みなさん、こんにちは。
衛生士の今西です。

「こんな時どうする?」シリーズ、第5弾、アタッチメントについてです。

 

 アタッチメント とは?

 インビザライン治療で使用するマウスピース型装置で、しっかり歯を動かせるように、歯の表面に接着された樹脂の突起物のことです。

上写真に見られるように、歯と同じ色のツブツブが、アタッチメントです。

マウスピースでしっかりと計画通りに歯を動かすためには、マウスピースがしっかり歯をキャッチしている必要があり、逆にしっかりフィットしていないと、治療が進むにつれて、よりフィットが悪くなり、歯が動かないことになります。

患者さんによって、アタッチメントの数・部位・形が異なります

矯正を必要として来られる患者さんの歯並びやお口のなかの状況は人それぞれ。
矯正治療での歯の動かし方も異なるので、もちろんアタッチメントの数や、アタッチメントが付いている部位も形も異なります。

アタッチメントの形のいろいろ(アタッチメントはわかりやすいようピンク色で表示しています。)

 アタッチメント が外れた時は場合の対処法

 アタッチメントは矯正治療後に全て外すものです。ですので、アタッチメントは矯正治療中、絶対外れないというわけではありません。
 アタッチメント が外れたことに気づかず、そのままマウスピースを進めていくと、歯がしっかり動かない原因にもなります。
毎日の付け外しの際に、 アタッチメント が外れていないか毎回チェックしてください。
万が一、 アタッチメント が外れてしまった場合は、すぐに担当の矯正医まで連絡をお願いします。
その際に、どの部分の アタッチメント が外れてしまったのか教えていただけると、
すぐに来院が必要なのか、少し先の来院時の処置で大丈夫なのか、などその時の対処法をお伝えすることができて、

患者さんにも安心していただけると思います。

 アタッチメント が着色?それとも虫歯?

矯正治療でマウスピース型矯正治療の楽しいところは、自分の頑張りしだいで、歯が動く変化が目に見えて分かることではないでしょうか。

だんだん綺麗に並んでくる自分の歯を見ることが楽しくなったり、嬉しくなったり、無意識に鏡で歯を見てしまう方も中にはいらっしゃると思います。


そんな中、 アタッチメント の色の変化に気づかれて、”虫歯ですか?”とよく質問されることもあります。

アタッチメント が付いていることによって、磨き残しが残りやすくなりますので、 アタッメント 周りもしっかり歯磨きすることはとても大切です。
実際にお口の中を確認してみないと、茶色くなってきたからと言って、必ずしも虫歯だとは断定できません。


↑ 上写真ではアタッチメント周りが茶色くなっているのがわかります。
この場合はアタッチメント周りが茶色く着色している状態です。
アタッチメントは樹脂(レジン)で付けているので、着色しやすい部分です。
この着色は、クリーニングで綺麗に落とすことができます。
もしご不安な場合は、遠慮なく聞いてくださいね。

 

 アタッチメント を一時的に外すことを希望された場合

特に女性の方に多いのですが、例えば、
『結婚式の前撮り・結婚式当日、大事な写真を撮らないといけないのでアタッチメントが気になるので外してほしい』
と、言われる方がいらっしゃいます。

そんな時は、一度通院中の矯正歯科スタッフにご相談ください!!
別途、処置費用はかかりますが、一時的に外すことができます。
そして、大事なイベントが終わってから、再度 アタッチメント をつける処置をします。
矯正治療期間中、人生の一大イベントを迎えられる方も多くいらっしゃいます。
そのイベントも含めて、矯正治療が患者さんにとって素晴らしいものとなるよう、ご希望に添えるように私たちもサポート致しますので、安心してください。

 

インビザライン治療には欠かせない アタッチメント 。
初めて付けた時は違和感があるかもしれませんが、だんだん慣れてくると気にならなくなります。
矯正治療期間中、外れないように注意して見てくださいね。

 

『インビザライン』は、米国アラインテクノロジー社が開発したフルデジタルのマウスピース型矯正装置です。日本ではプラスティック素材と口腔内スキャナー『iTero』が認可されていますが、作製されたマウスピース装置自体は海外技工物であるため、薬機法対象外となります。様々なマウスピース型矯正装置の中でも最も症例数が多く、2019年現在全世界で600万症例以上治療されています。

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