マウスピース矯正

インビザラインのこんな時どうする?〜 ハミガキ 編 〜

今西 麻里江 歯科衛生士

2018.10.26

             
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みなさん、こんにちは。
衛生士の今西です。

 

インビザライン治療中のハミガキ方法

矯正専門医院だけでなく一般歯科においても、近年、矯正治療の方法として従来のワイヤー治療から、

インビザライン(アライナー型矯正治療)を用いた矯正治療が普及してきています。そこで、、、

  • 矯正治療をしようか悩まれている方
  • 上記の方でマウスピース型矯正装置をきちんと使えるか不安な方
  •  現在治療中でインビザライン治療のお約束事をもう一度確認しようと思っている方
  • 現在治療中で今更、先生や私たちスタッフに聞けないと思われている方

など、インビザラインについてのおさらいの意味も込めた『こんな時どうする?』 〜ハミガキ編〜と言う事で、

インビザライン治療中の疑問を一つずつ解決していこうと思います。

 

装着前に必ずハミガキ+フロス

インビザライン治療開始時、これから矯正治療をスムーズに進めるために、患者さん全員に使用に関する注意事項を必ずお話します。
その中でも特に大事なのが、アライナー(マウスピース型装置)をつける際は必ずハミガキ+フロスをしてから装着することです。

そもそも、このインビザラインは20時間装着していただかないと歯はしっかり動きません!
と、言うことは、ミガキやフロスをせずに装置をつけると、食べかすなどが20時間も歯に密着しているということ”になります。

また、インビザラインは、口腔内スキャナーでとても精密な歯型をスキャンして出来た装置です。

 

歯と歯の間に何か物が詰まった状態では、アライナーがきちんとフィットせず、アンフィット(アライナーと歯の間に隙間がある状態)を起こします!!
そうなると、再度装置を作り直し=矯正治療期間自体が延びるということです。

 

それでもハミガキ出来ない時は?

  ハミガキ +フロスのことはお伝えしているのにも関わらず、来院されたある日、お口の中をチェックしてみるとなぜかアンフィット!!!
その理由を患者さんに聞くと、
「 ハミガキ する時間がなくて、装置をつけれなかった」と。

特に学生の方に多い、お昼ご飯後の学校事情!!

上記の理由、実は大半が学生の方に多いのです。
さらに深くお話を聞くと、
『お昼休みにトイレに行くと、先輩が化粧するのに洗面所を陣取っていてハミガキ出来ない』
『お昼休みが短くて、ハミガキする時間がない』
『周りの友達が ハミガキ していないから、自分もハミガキしない』
などなど、学校生活ならではのお悩みを聞きます。

さらに、先日とても残念なお話を聞きました。
トイレでハミガキすることを提案をしたら、、、
『学校のトイレで、 ハミガキみたいな汚いことをするのはアカンって先生に言われてるねん』と。
とても衝撃を受けたのと同時に、とても残念な気持ちになりました。

そもそも、トイレって汚い場所では?
ハミガキって汚い行為に入るのか。
↑この話を聞いた、私の率直な感想です。
私が学生の時は、学校自体がお昼ご飯後はハミガキをするように言われていて、学校に歯ブラシセットを置いていたのですが、今はそのようなことがない学校が多いことにびっくりです。
時代の変化ですね。

外食先や学校でのお昼ご飯後、ハミガキ出来ない状況の時は、、、

    • ⑴ つまようじ等で歯と歯に詰まっている食べかすを取る!
    • ⑵ うがいをする!
    • ⑶ ⑴〜⑵をした上で、ハミガキができる状況になるまで、とりあえずマウスピース型矯正装置をはめる!

ハミガキをしていないから装置をつけていないことは、アンフィットを起こしますので絶対やめていただいて、

ハミガキ できる状況になったら、きちんとハミガキ+フロスをして装置をつけましょう!!

 


患者さんの中には、お友達同士で『ハミガキ部』を作ったと、とても楽しくお話してくれた学生さんもいらっしゃいます。
とっても素敵な部活ですね。
大切なお友達も一緒に巻き込んで一緒にハミガキするのも、そのお友達にも良いことですよね。


いかがでしたでしょうか?
患者さんそれぞれに色んな事情があるかと思います。
他にも、何か『こんな時どうする?』のことがあれば、私たちスタッフに相談してください。
一緒にお悩みを解決して、快適で楽しい矯正治療にしましょう。


『インビザライン』は、米国アラインテクノロジー社が開発したフルデジタルのマウスピース型矯正装置です。日本ではプラスティック素材と口腔内スキャナー『iTero』が認可されていますが、作製されたマウスピース装置自体は海外技工物であるため、薬機法対象外となります。様々なマウスピース型矯正装置の中でも最も症例数が多く、2019年現在全世界で600万症例以上治療されています。

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