マウスピース矯正

マウスピースかワイヤーか?あなたはどっち?メリット編

松尾 すず 歯科衛生士

2018.06.20

             
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こんにちは歯科衛生士の松尾です。

マウスピース型矯正装置かワイヤー矯正装置(ブラケット)どちらで矯正治療をするのか、悩まれる方が いらっしゃると思うので
その2つの装置の違いについて両方を体験した私が今回お伝えしたいと思います。

それぞれの装置について知らない方もおられると思うので、まずその装置について簡単に紹介します。

マウスピース型矯正装置 インビザライン

マウスピース型矯正装置と一言で言っても様々な会社から販売されており、当院はアラインテクノロジー社のインビザラインを使用しています。インビザラインの場合治療開始から終了までの少しずつ形の違うマウスピースが全て(ひとによって枚数は異なります)が届き、そのマウスピースを私たちが提案する交換日数(通常1週間)で交換していくことにより歯が少しずつ動いていく取り外しが可能な矯正装置です。着脱が可能ですが、1日20時間以上の装着時間は必ず守るひつようがあります。その為、歯磨きと食事以外はつけてもらいます。またマウスピースは海外で製造され当院に届きます。マウスピース型矯正装置出来るまでの過程については

をご覧ください。

ブラケット矯正

歯に直接ブラケットと呼ばれる装置をつけて、その上にワイヤーを装着し、細くて柔らかいワイヤーから徐々に太くて硬いワイヤーに交換し、そのワイヤーの力で歯が動きます。その為装置は取り外し出来ません。

歯並びをよくするという目的は同じですが、装置によって歯を動かす過程は大きく異なると思います。
なので私が感じたメリットとデメリットについて、2つを比較しての感想をお話しします。

今回はそれぞれの装置のメリットに焦点をあてたお話しです。

インビザライン矯正のメリット

1.目立ちにくい

実際自分から話さない限りほとんどの方は気づきません。歯科関係の人、歯に興味がある人、視力が良い人…このような人にしかほとんど分からないと思います。なので、”矯正治療をしていることが知られたくない”って方にはとても良い点ですね。(しかしこのメリットがデメリットになることもあります。デメリットについては次のブログでお伝えします。)

2.歯磨きがしやすい

マウスピース型矯正装置であっても、歯の表面に何も付いていないわけではありません。歯の表面にはアタッチメントという突起物を付けます。しかしブラケット矯正のようにワイヤーを付けないので歯磨きは今まで通り変わらず行えます。

3.食事制限がない

制限がないですが、それはマウスピース型矯正装置を外した時のお話しです。マウスピースを付けている時は、飲食禁止です。飲んで良いものは、お茶かお水のお砂糖が入ってないものだけです。もちろん、お砂糖が入っていないキシリトール100%のキシリトールタブレットも食べても良いです。マウスピース型矯正装置を外すと、なんでも好きなものを食べてもらえます。

ちなみに私は自宅でマウスピースを外すことをすっかり忘れていて、そのまま冷やし中華を食べてしまった事がありますがマウスピースと歯の間に卵や麺、きゅうりがはさまって悲惨な事になりました。(マウスピースを付けていることを忘れるぐらい私の体の一部になってましたね。)また噛んだ感じが違い美味しく食べれなかったのでその一口だけですぐに外しました。私にとっては良い経験になりましたが、みなさんはしないようにしてくださいね。

4.怪我をすることがない

装置は取り外し出来ますし、壊れることもほとんどありません。逆に、マウスピースをつけていることによって、日常生活でこけてしまったり、スポーツをしている際に歯をぶつけても、歯が割れたり折れたりすることから守ってくれます。

5.装置が汚れる心配がない

マウスピースは最低1週間で交換していくので、例えば汚れてしまっても1週間後には新しいマウスピースに交換できるので心配しなくても大丈夫です。

6.歯が動く際の痛みが少ない

これは両方を体験した人にしか分からない点だと思います。マウスピースの場合新しい物に交換した際に一番力がかかりますが、”歯が痛くて唐揚げが食べれない”って事は治療を始めてから1回もありません。

7.未来の歯並びを見る事ができる

現在の歯並びから今後どの様に歯が並んでいくのかシュミレーションを見る事ができるので、楽しみになります。

ブラケット矯正のメリット

1.カラーモジュールを楽しめる

来院するたびにゴムを交換するので、毎回好きな色を選べます。例えば、運動会前に自分のチームカラーを選ぶ人、好きなアーテイストのイメージカラーを選ぶ人、毎回レインボーを選ぶ人さまざまです。イベントに応じた色を選べるのは、この装置を選ぶ人にしかできない楽しみだと思います。

2.矯正治療をしていることを気づいてもらえる

みなさんもブラケットを付けている人がいたらすぐに気づくと思います。実際私は高校生の時最初に出来た友達は同じ様にブラケットをつけていました。なので、ブラケットを付けている人はそこから会話が始まることもあると思います。

3.治療に通えば歯は動く

この装置は取り外しが出来ないので、壊れたりしなければずっと力がかかります。取り外し可能だと、めんどくさいと思って付けなかったりすると治療は全く進みません。なので、歯磨きをしっかりして定期的に歯科医院に通えば歯は綺麗に並んで行くのでめんどくさがりな方にはぴったりの装置です。もちろん噛み合わせをよくする為に上下の歯にゴムを付けないといけない時はしなければいけませんが。

4.治療が終わった時の喜びが大きい

ずっと装置が歯に付いていたので、外した時の喜びはとっても大きいです。私も装置を外した時とっても嬉しかったのを覚えています。また装置が外れた事に周りの人にも気づいてもらえ、”矯正治療をしてる事が気づかれる”という、ある人にとってはメリットの様なある人にとってはデメリットのような事が、大きなメリットになる瞬間があります。

 

以上が私が感じる各装置についてのメリットです。何も大変な事がなく綺麗な歯並びは手に入れる事はできないので、どこかで頑張らないといけません。次回はデメリットについてお伝えしたいと思いますので、次回のブログもご覧いただいて、悩まれている方は自分が頑張れる装置を選択してほしいと思います。

 

※『インビザライン』は、米国アラインテクノロジー社が開発したフルデジタルのマウスピース型矯正装置です。日本ではプラスティック素材と口腔内スキャナー『iTero』が認可されていますが、作製されたマウスピース装置自体は海外技工物であるため、薬機法対象外となります。様々なマウスピース型矯正装置の中でも最も症例数が多く、2019年現在全世界で600万症例以上治療されています。

 


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