インビザライン作製には欠かせない! iTero Element スキャナー
今西 麻里江 歯科衛生士
2018.02.16
みなさん、こんにちは。
歯科衛生士の今西です。
iTero スキャナー とは?
すでにインビザラインで治療されている患者さんは経験済みのことと思いますが、インビザラインを作製する際には精密な歯型が必要です。
その精密な歯型を採るために、お口の中をスキャンする機械がiTeroスキャナーです。
当院では、2014年9月に西日本で初めて導入いたしました。
以前のインビザライン作製方法
このiTero スキャナー が導入されるまでは、シリコン印象材とよばれる、どろっとした粘土の様な材料で歯型を採っていました。
シリコンでの歯型採りは、
①シリコンが固まるまでの時間が片顎4分(上下合わせて8分)
歯型採りが苦手で、嘔吐反射のある患者さんにはまさに地獄の時間です。
②患者さん1人につき、
⑴Dr.
⑵シリコンをトレーに盛って、Dr.と代わり、硬化するまで保持する人
⑶口唇を排除する人
計3人のスタッフが必要でした。
↑当時の様子。
↑有本先生もシリコン印象でのインビザライン作製を経験済みです。
そして、 採った歯型は私たちの手で1つ1つ梱包してメキシコの工場に送っていました。
このように、私たちスタッフにとっても非常に効率が悪く、もちろん患者さんにも不快感を与えてしまったり、負担が大きい状況でした。
このように、私たちスタッフにとっても非常に効率が悪く、もちろん患者さんにも不快感を与えてしまったり、負担が大きい状況でした。
- しかし、iTeroが導入されてからはいろんなことが効率良くかつ患者さんにも快適にインビザライン治療を始めていただけるようになりました!!
- 型取りのスキャン時間が平均約5分!
- 嘔吐反射のある人でもしんどくない!
- 現段階での簡易シミュレーションが見れる!
- より精密な歯型が採れる!
などなど、患者さんにとっても、私たちスタッフにとっても、とても良いことばかりです。
そして。。。
iTero Element を9月から大阪オフィス・芦屋オフィスともに導入いたしました。
iTero Element を9月から大阪オフィス・芦屋オフィスともに導入いたしました。
今まで、 スキャナー が芦屋にしかなかった状況で、患者さんには芦屋オフィスまで来ていただいたりとご迷惑をお掛けしましたが、今後はどちらのオフィスでもスキャンが可能です。
実は Element の存在は約2年前くらいから、毎年参加させて頂いているアメリカの学会で見た事があり知っていて、体験もしていました。
しかし、日本の矯正歯科はアメリカと比べるとかなり遅れており、日本での販売がかなり難しかったのです。
Element が当院に導入される前、松尾と2人で Element のセミナーに参加しました。
その機能に2人でとても感動しました。
今回のiTero Element は今までの旧タイプのものと何が違うのか。。。
まずは、見た目から違います。
まずは、見た目から違います。
かなりスマートになりました。
スキャンする部分が少し小さくなりました。
そして、先から風は出ません。
なので、お口が乾燥しません。
全てタッチパネルです。
今まではフットペダルか専用のマウスで操作していました。
簡易シミュレーションが患者さんの携帯に送れるようになりました。
スキャン時、少しでも動いてしまうとなかなか撮れなかった旧タイプですが、Element は歯をなぞるように動かすだけでスキャンができます。
それによってスキャン時間自体もかなり早くなりました。
患者さんの歯並びによってスキャン時間は変わりますが、今までの平均スキャン時間が大幅にスピードアップしました。
競っている訳ではありませんが、患者さんにお口を開けて頂く時間ができる限り少なく済むように、どのようにすれば短時間でスキャンができるのか、日々研究しています。
すでにこの Element を体験された方も多くいらっしゃると思いますが、今までのものとの違い等、感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
『インビザライン』は、米国アラインテクノロジー社が開発したフルデジタルのマウスピース型矯正装置です。日本ではプラスティック素材と口腔内スキャナー『iTero』が認可されていますが、作製されたマウスピース装置自体は海外技工物であるため、薬機法対象外となります。様々なマウスピース型矯正装置の中でも最も症例数が多く、2019年現在全世界で600万症例以上治療されています。