自分の歯の将来が見えるシミュレーション
筒井 万里子 矯正歯科医
2017.12.26
こんにちは。歯科医師の筒井です。
みなさんは今まで歯医者さんで歯の型取りをしたことはありますか?
マウスピース矯正(インビザライン・薬機法対象外)ではこの歯型とりがこれまでとちょっと違います。
これまでの歯型とりは、大きなトレーにガムのような粘土のような材料をたっぷりのせ、お口の中の歯にトレーを押し付けてしばらく待つ。
その間、口がほとんど塞がれ息ができず苦しい、吐きそうになる。
そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。
なぜそのようなしんどい思いをさせて型取りをしているか?
それは歯科医師は患者さんのお口の中そのままの状態を再現した模型が欲しいからです。
型取りしたものに石膏を流して固まると模型が出来上がり、その模型を使ってお口の状態を詳しく検査したり、模型上で装置を作ったり、歯を並びかえてみたりすることができるので、
すごく大事なものです。
ですが、模型を完成させるのに手間と時間がかかっていました。
この模型を作るための作業のデジタル化が進み、今では口の中にカメラを入れて5分ほど歯の写真を撮る(スキャニングする)だけで、即時に画面上に口の中の状況を映し出すことができ、さらには動かしたい所に歯を動かしてシミュレーションをすぐに作ることできるようになっています。
この技術の効果が想像以上にすごいんです!!!
百聞は一見にしかず
歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪い方は一度は矯正治療をして歯を並べられたら‥‥と考えたことがあるかもしれません。
実際に、矯正の相談をしたこともあるかもしれません。
しかし、なかなか自分の歯がキレイに並ぶといったものがどんなものなのか想像するのは難しいものです。
自分の今の歯の状態と自分の歯がキレイに並んだ状態の写真を並べて一目見てもらうと、大体の方はビックリします。
自分の歯の将来をシミュレーションで見ることができると感動するのです。
当院でも大活躍しているインビザライン矯正を行うために開発された、iTero elementという最新のデジタルスキャナーを使い、シミュレーションを即座に作成し、矯正治療を行なったイメージをまずはお見せしています。
シミュレーションのイメージをメールで受け取ることもできるので、一緒にクリニックに行けなかったご家族とも
『こんな話を聞いたよ!こんな風に歯が並ぶんだって!!』とお家でイメージを見ながらお話をしてもらうことができます。
歯科医師の私も、初めてiTero elementを利用したときは、その簡便さとリアルなシミュレーションに感動しました。
みなさんも矯正治療を受けると自分の歯がどのように並ぶのか興味がある方は、是非一度、自分の歯の将来を見に来てもらえたらと思います。